2014年8月12日火曜日

サムエル・ラム牧仕―地上での旅人であり寄留者


サムエル・ラム牧仕1924104日 – 201383日)


彼がフェリーに乗って香港島へ行くときに、彼の目の前で日本海軍が空爆を行なった。彼の本「Bold as Lamb=小羊のように大胆に」(邦訳「夜深く、日近く」)の中で、彼はそのように語っています。


中国共産党によって、1955年から57年、また1958年から78年の合計20年間、彼は監獄に収監されていました。悲しいことに彼が2回目に出所したとき、すでに彼の妻であるハンナさんは天に召されていたのです。


そのような逆境と迫害の中で、ますますキリストに拠り頼み、彼の性質はキリストの性質に変えられていきました。


その後、彼は聖書の神のことばを順々と解き明かし、多くの人たちが所狭しと彼の講解説教を聞きにビルの一室にある集会室に集まってきました。そのため、大勢の人たちの体重の重量を支えるために何度も鉄骨を補強しなければならりませんでした。



中国共産党による迫害の中でも、彼は多くのキリストの羊を神のことばで養い、神の愛で世話をしました。


           (サムエル牧仕左から二人目、筆者右端)


1995年にカルバリ・チャペル・コスタメサのボブ・ヘイグ宣教牧仕に、サムエル牧仕が仕えていた教会に連れて行ってもらいました。

それから3年後の1998年に、再びこのクリスチャンの模範のひとりであるサムエル・ラム牧仕にお会いする機会が与えられたのです。自分が連れて行ってもらい意味のある機会が与えられたように、私もボブ牧仕のの模範にならい、副牧仕をしていた教会から二人の男性を中国に連れて行きました。


サムエル牧仕との別れ際に、彼に向かって天を指差して、また天でお会いしましょうと合図を送ると、彼も天を指差して二回ほどにこやかに指を上下させて「また会いましょう」と喜びに満ちた顔で別れの挨拶をしてくださいました。


そのとき私は、「この人は日本人の私であろうとも差別せずに受け入れてくれるんだ」と、彼を通しての神の愛を強く感じました。私も、聖霊によって肉であるナショナリズムを越えて、神の国の一員として人に接したいと心から思わずにはいられません。


アブラハムを先頭に、信仰の先駆者たちは「地上では旅人であり寄留者であることを告白していたのです。...彼らはさらにすぐれた故郷、すなわち天の故郷にあこがれていたのです」(ヘブル1113+16節)


私たちの国籍は天にあります。この地上においても、いつか神の家に帰るまで、さらに天国の王であるイエスに仕えたいと思わずににはいられません。

この素晴らしいサムエル牧仕との出会いを与えてくださった、父なる神に感謝します。

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